フレイルの知識を身につけよう!

フレイルを悪化させないことは、要介護者の体調を良好に保つために欠かせない取り組みです。
フレイルの状態を経てさらに身体機能が低下すると、自力での生活が難しくなってしまうので、フレイル対策は高齢者が健やかな暮らしを営むためには、必須条件といっても過言ではないでしょう。

しかし、実はフレイルには絶対的な定義が存在していないため、最適な対処法をマニュアル化しにくいといった問題があります。
また、介護職の中には、まだまだフレイルについて正く理解できていないスタッフもいるので、適切なケアが行われていないといった課題もあります。
フレイルは、怪我や病気とは異なり、加齢によって起こる身体機能の低下や認知機能の低下なので、日々の介護業務に追われていると、「高齢者だから仕方ない」と、ついつい軽視される傾向にあるようです。

とはいえ、このような課題を見過ごしたままにしておくと、高齢者の心身の機能はどんどん低下し、要介護度は上がってしまいます。
そうなると、介護職の負担も増えてしまうので、フレイルの悪化を予防し、高齢者が自立した生活を送れるような対策をすることは、介護職にとっても重要なのです。

そこで、まずは介護職がフレイルについて正しく理解し、その要因となっていることを解消できるような対策をできることから行うことを提案します。
介護予防は、高齢化社会の加速が問題視されるようになってから注目されはじめたので、その前段階であるフレイルについては、十分な知識を有していない介護職が多いのは仕方のないことかもしれません。
ですが、2025年問題が目前に迫っている今、介護の仕事をするときには、フレイルや予防介護についても学ぶ必要性は高まっているので、転職時にはフレイルに関する研修を行っているような職場に注目してみてください。