食の面からの介護予防をサポート!

健常な状態から介護が必要になる状態までの中間の状態を「フレイル」と呼んでいます。
フレイルになると、体力が低下したり、疲労が続いたり、運動能力が低下したりといった身体的な特徴が現れるほか、認知機能が低下していくこともあります。
ですから、介護の度合いを上げないためには、このフレイルの状態が悪化することを防ぎ、改善に向かわせることが重要です。

介護予防の重要性が叫ばれている現在は、各介護施設でもフレイル時の対応が注目されはじめていますが、予防策は、介護施設で働く栄養士も講じなければなりません。
介護施設で働く栄養士は、食事の献立などを考えますが、栄養摂取だけでなく、施設の利用者たちが楽しめるような食事や、飽きることのない献立を考える必要があるでしょう。
そのため、季節を感じられる献立にしたり、周囲の人と会話のきっかけになるような、美しい盛りつけなどにも配慮が必要です。
また、栄養バランスが取れた食事を作ることも、大きなポイントです。
一日に摂るべき栄養素を無理なく摂取できるような食事を提供し、食の面から病を防ぎ、健康に生活できるようなサポートをしなければなりません。
さらに、噛む、飲みこむといった機能が低下している高齢者のために、誤嚥を起こさないような形状の食事を作ることも重要です。

栄養士は介護士のように、直接的なフレイル対策に関わることはありませんが、栄養摂取はフレイルの悪化と大きな関係性があるので、介護予防において、とても重要な役割を担っているのです。